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1月

各地の福祉施設における処遇改善の取り組み

介護業界には、オーバーワークや低賃金などの理由で優秀な人材が他の業界に流出してしまったり、若手のスタッフの採用に苦慮したりと様々な悩みを抱えている福祉施設がたくさんあります。特に、介護サービスのニーズの多様化に応じて新規事業を展開をしている法人の中には、地域内の施設においてスタッフの処遇改善を行ったり、新卒者だけでなく中途採用者や再就職者を迎え入れたりしているところが多く見られます。

また、就職をしたばかりのスタッフの早期離職を防ぐために、基本給や各種手当の金額をアップしたり、完全週休二日制の導入を行ったりと、定期的に労働環境の見直しをする法人も増えています。そのため、福祉施設で長く介護職として働きたい人や、順調にキャリアアップを果たしたい人は、職場選びの際に施設ごとの給料や業務内容ばかりでなく、労働環境の良し悪しに目を向けることが肝心です。なお、なかなか常勤の介護職が集まらない施設では、人手不足の問題を解決する目的で、派遣やパートのスタッフを採用したり、希望者を対象に時短勤務を認めたりしているところもあります。

スタッフの人数に余裕が出てきた施設をはじめとして、スタッフ間で仕事を上手く分担して残業時間を減らしたり、週に数日のノー残業デーを設定したりする取り組みも見られます。その他、介護職の教育に関する問題に対応するため、無資格で経験が少ない新人スタッフに対して、現場のリーダーや先輩が随時サポートに回るところもあります。